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芙蓉開発株式会社

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長野県の新型コロナ宿泊療養向け健康管理システムとして『安診ネット One』が採用

2021.01.07

製品情報

芙蓉開発株式会社(本社:福岡県福岡市、グループ代表:前田俊輔、代表取締役:野中美和)(※1)の「安診ネット One(※2)」を長野県の新型コロナウィルス(COVID-19)感染症軽症者等受入宿泊療養施設における療養者に対する遠隔健康管理システムとして、ご採用いただきました。この取り組みは国立研究開発法人日本医療研究開発機構 令和2年度 「ウイルス等感染症対策技術開発事業(実証・改良研究支援)」(※3)の一環としても行われます(事業タイトル:感染症等で隔離された宿泊療養での病院搬送の判定・早期治療に繋げるDtoNtoPの遠隔モニタリングシステム等の開発研究)。
安診ネット Oneは療養者様と看護師、看護師と医師、更に保健所と結ぶ情報共有システムとして、スマートフォン、タブレット端末、およびパソコンでのデータ入力、情報確認が可能なシステムです。

■安診ネット Oneの特徴
COVID-19感染症の軽症者や無症状者に対し、医療者配置が十分でない(宿泊療養施設を含む)在宅医療での健康管理体制は喫緊の課題です。医師や看護師の感染を予防しつつ、急変した感染者を早期に発見し、かつ不要な搬送を避けるスクリーニングが重要です。そこでCOVID-19対策として、感染者に対して、体温・酸素飽和度といったバイタルサイン、及び症状観察、既往歴をICTにて収集・分析・閲覧できる「ICT遠隔モニタリングシステム」が必要となります。安診ネット Oneの大きな特徴は多くのCOVID-19感染患者に見られる発熱やその他バイタルの変化に関して、個々人のデータより統計学に基づきテーラーメイドで異常値を検知し(※4)、医療リスクを算出する「バイタルスコアリング」技術により、医療介入(入院)のスクリーニグが可能となる点です。このシステムにより医療資源の乏しい在宅でも入院と同じ様な健康管理体制が構築でき、更に重症度評価により、病院搬送のタイミングを図ることが可能となります。

■安診ネット Oneの利用方法
療養者様が毎日体温や血圧といったバイタルデータと症状をスマホアプリにてご自身で入力します。そのデータを看護師は患者様と接触することなく、タブレットでまとめて確認することができます。また、専用のオンライン通話機能などで、療養者様の毎日の状態を細かくヒアリングし、安診ネット Oneに記録していきます。 療養者様の容態に変化があった場合は、医師と日頃のバイタルデータや症状、看護師の記録を共有し、受診の必要性などの判断の材料や受診時の1つのデータとして活用していただきます。

なお、長野県において、宿泊療養施設での実績が評価されれば、保健所が行う自宅療養者への健康観察業務などへと活用の場が広がる可能性もあります。

■提供するシステムの概要

■長野県 感染症対策課様コメント
この度、長野県で開設する宿泊療養施設における療養者の健康観察を行うために「安診ネット One」を採用させていただきました。施設では常駐する2人の看護師が多くの療養者の健康観察を行わなければならないため、「安診ネット One」を活用することにより、症状悪化の兆候が見られる療養者から優先的に聞き取りを行うなど、作業の大幅な効率化が図られると考えています。また、「安診ネット One」は医療機関の医師にも療養者の健康状態を経過を含めて正確に確認いただけるため、看護師の負担軽減と療養者の療養生活の安心につながることにも期待しています。

現在、COVID-19第三波の真っただ中にあり、医療従事者だけでなく各自治体の保健所の業務負担も日に日に大きくなっているのが実情です。アプリで簡単に感染者ご自身がバイタルや症状を入力することにより、これまで保健所や看護師が電話などで行ってきた状態確認が大幅に効率化されることとなります。 私たち芙蓉開発は、安診ネット Oneを通してコロナ禍におけるこの状況に貢献していきたいと思います。

ダウンロード用PDFはこちらから

※1: 芙蓉開発株式会社
芙蓉グループ全体を通して、医療機器の開発を始め、医療法人として病院や介護施設の経営、建設・不動産などの事業を展開しています。病院や介護施設といったグループの資源を生かし、日本の遠隔医療や医療用AIの可能性と有用性について検証・啓蒙活動も行っています。

※2: 安診ネット One
バイタルを入力することで、個人ごとの異常値を検知し、疾患の早期発見や重症化予防に貢献するシステムです。介護事業者様や医療機関での健康管理にお使いいただけます。また現在は、在宅医療の場での効果を明らかにするために、実証実験を行っています。 http://one.anshinnet.net/

※3: 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 令和2年度 「ウイルス等感染症対策技術開発事業(実証・改良研究支援)」
詳細については以下のURLよりご確認ください。 https://www.amed.go.jp/koubo/02/01/0201C_00094.html

※4: 個々人のデータより統計学に基づきテーラーメイドで異常値を検知
2020年7月3日に公開された日本医師会COVID-19有識者会議『在宅医療と介護における COVID-19 対応の課題と解決策、提言タスクフォース』報告書、参考資料1
「在宅患者の場合、平熱が低いことが多いので平熱(熱の平均値)よりの振れ幅が1℃以上ある場合(正確には熱の正規分布中央値より2σプラス 0.5 度)を発熱と考えるべきである」
https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/wp-content/uploads/2020/07/%E5%9C%A8%E5%AE%85%E5%8C%BB%E7%99%82TF%E6%9C%80%E7%B5%82%E6%A1%887.2.pdf

会社概要
芙蓉開発株式会社
代表者:野中 美和
本社所在地:福岡県福岡市博多区山王1丁目10-29
事業内容:医療機器研究開発・販売、不動産管理
ウェブサイトURL:https://www.fuyo-group.com

【本件に関するお問い合わせ】
芙蓉開発株式会社
報道関係 戦略企画室 担当: 中野/TEL: (092) 471-8585
お客様 営業企画部 担当: 松山/TEL: (092) 292-9070

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